アブストラクト

口頭発表(18日)

19:00

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19:15
SUSY breaking in SUGRA Starobinsky inflation and its mediation
氏名 長谷川史憲 学年 M2
所属 早稲田大学 先進理工学部
概要
TBA
19:15

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19:30
Effective sound speed problem
氏名 中西由香理 学年 D1
所属 大阪大学 理学研究科
概要
単一スカラー場インフレーションモデルは、その運動項の形と、スカラー曲率との結合の有無によって四種類に分類することが出来る。インフレーションモデルの特定の鍵となるのが、超ハッブルスケールにおいて保存する曲率ゆらぎと呼ばれる量である。このゆらぎが伝播する速度の一般的な表式は、既に得られていたと考えられていたが、実際には極限操作で一部のモデルの速度を再現できない事が判明した。本発表では現在用いられている一般式の問題点について議論する。
19:30

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19:45
Axion domain wall baryogenesis
氏名 大道竜次 学年 M2
所属 東北大学 理学研究科
概要
現在の宇宙は、バリオン非対称な宇宙である。バリオン数を生成する機構として、自発的バリオン数生成がある。多くの自発的バリオン数生成では、場の振動を用いているが、等曲率ゆらぎが生じるという問題がある。したがって、High-scaleインフレーションモデルに対して適用が難しく、また非常に効率よく再加熱をしなければならない。本研究ではアクシオンに注目し、振動ではなくドメインウォールを用いた自発的バリオン数生成を考えた。ドメインウォールを用いることで、等曲率ゆらぎを抑えられるだけでなく、重力波観測による検証可能性があることがわかった。
19:45

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20:00
Electroweak Baryogenesis(Review)
氏名 柳圭祐 学年 M1
所属 東京大学 理学系研究科
概要
Electroweak Baryogenesisは,Electroweakスケールでの熱的な振る舞いを通じて,宇宙のバリオン非対称を説明しようとする理論である. 本発表ではElectroweak Baryogenesisの概要をレビューする.特に有限温度の場の理論がどのように使われているかを説明する.
20:00

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20:15
Yukawa unified SO(10) model(Review)
氏名 千草颯 学年 M1
所属 東京大学 理学系研究科
概要
大統一理論の有力な模型の一つであるSO(10)模型に関して、その特徴や他の模型と比較した利点をレビューする。
特に、Yukawa unificationの条件を課した模型について、質量スペクトル及び、LHCにおける現象論を考える。
20:30

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20:45
二次元Ising模型の厳密解
氏名 呉孟超 学年 M1
所属 東京大学 理学系研究科
概要
まず、正方格子のIsing模型の厳密解を導出する。
その後、格子の双対性に触れ、三角格子、六角格子、八方格子でも同様に厳密解が求まることを示す。"
20:45

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21:00
Quantum Focussing Conjecture: a new guiding principle for the Quantum Gravity? (Review)
氏名 朱睿東 学年 M2
所属 東京大学 理学系研究科
概要
TBA
21:00

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21:15
4次元の超共形対称性とnear-horizon極限で拡大する対称性との対応
氏名 竹内郁也 学年 D1
所属 茨城大学 理工学研究科
概要
"10次元のN=(1,0)超対称Ynag-Mills理論は次元削減により、4次元のN=4超対称Yang-Mills理論が得られる。この時、ボソン的対称性のみならずフェルミオン的対称性である超対称性を見ることで、4次元のN=4超対称Yang-Mills理論には特殊共形対称性、スケール対称性や超共形対称性が含まれる。これは、超対称性が超共形対称性へと拡大したことを意味する。
本発表では、これらの対称性の関係をAdS5xS5での生成子と4次元の超共形場の生成子との対応をみることで、near-horizon極限で拡大するD3ブレーン上の超対称性が4次元の超共形対称性に対応することを示していく。"
21:15

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21:30
AdS/CFTと乱流的メソン凝縮
氏名 西田充宏 学年 D2
所属 大阪大学 理学研究科
概要
我々はAdS/CFT対応を用いて、メソンのエネルギースペクトラムのべき分布(乱流的メソン凝縮)の出現およびそのベキとDブレーンの次元との関係を調べた。本講演では、乱流的メソン凝縮とはどういうものなのかを説明する。
21:30

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21:45
M2-ブレーンの自由度の計算とM5-Brane
氏名 清水数馬 学年 M2
所属 京都大学 理学研究科
概要
M理論は11次元の理論で10次元にコンパクト化した理論はIIAの超弦理論であり、M理論の理解は超弦理論の非摂動的理解に繋がる。さらにM理論に含まれるM2,M5-braneのダイナミクスを記述する理論を知ることはM理論の理解だけでなくAdS/CFT対応の観点からも興味深い。実際複数枚重なったM2-braneを記述する三次元の理論(ABJM理論)は知られているが、M5-braneのそれを記述する具体的な6次元の理論は知られていない。一方、3次元の理論だがM5-braneについての情報を真空が持つ変形されたABJM理論が知られており、この理論の分配関数を厳密に計算し、ラージN(枚数無限大)極限を調べることでM5-braneの物理を探る。

口頭発表(20日)

19:00

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19:15
Symmetry vs. Grand Unified Theory
氏名 鈴木資生 学年 M2
所属 東京大学 理学系研究科
概要
TBA
19:15

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19:30
高スケール超対称模型における核子の電気双極子モーメント
氏名 倉本渉 学年 M2
所属 名古屋大学 理学研究科
概要
核子の電気双極子モーメント(EDM)は、新物理に対する有望なプローブである。超対称性の破れの機構としてanomaly mediationとgauge mediationの両方が存在する高スケール超対称模型では、gluino質量由来の物理的なCP位相により核子のEDMへの追加の寄与がある。この寄与の評価の結果、従来の模型で主要であったBarr-Zee diagramによる寄与より大きくなり得ることが分かった。
19:30

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19:45
Classical conformal symmetryによるゲージ階層性問題の解決法
氏名 山口雄也 学年 D2
所属 北海道大学 理学院
概要
ヒッグス粒子の質量は、GUTスケールやプランクスケールに新しい物理が存在すると、そのスケール程度の量子補正を受けるため、電弱スケールに存在するためには10桁以上ものfine-tuningが必要であることが知られている(ゲージ階層性問題)。
この問題を解決するための方法としてSUSYがよく知られているが、今回の発表ではClassical conformal symmetryを課した模型での解決法を紹介する。
19:45

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20:00
What triggers θ_13 tension between the Daya Bay and T2K experiments ?
氏名 島田恭輔 学年 M2
所属 島根大学 総合理工学部
概要
ニュートリノ振動パラメータの混合角のうち、最後に示唆されたθ_13の測定が最新のニュートリノ振動実験によって現在も更新されている。その中でも、原子炉ニュートリノ実験のDaya Bayと加速器ニュートリノ実験のT2Kが示唆するsin^2(2θ_13)の値の間には差が存在する。
この発表では、その差は実験結果を再現するθ_13以外のパラメータセットが違うことに起因すると考え、標準的なニュートリノ振動の枠内でその差を説明する。更に、差が小さくなるときのディラックCP位相についても触れる。
20:00

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20:15
一般的なフレーバー対称性の下におけるLFV
氏名 安原大貴 学年 D2
所属 京都大学 理学研究科
概要
ニュートリノの特徴的な混合パターンを説明するためにこれまで多くのフレーバー対称性を課す模型が提唱されてきた。特に成功を収めているのは、対称性の群として離散的非可換群を採用した模型であり、非常に多くのバリエーションが提案されている。本研究ではそれらの研究から予測される制限のうち、模型に依存しない制限を探るべく、フレーバー対称性の群を指定せずにフレーバーの保存とその破れの効果について詳細に調べる。
20:15

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20:30
Higgs Portal Dark Matter at Future Circular Collider
氏名 尾崎翔美 学年 M2
所属 大阪大学 理学研究科
概要
CERN において建造が計画されている衝突エネルギー100TeV の Future Circular Collider(URL http://fcc.web.cern.ch )での、 Higgs Portal Dark Matter の対生成について議論する。
20:45

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21:00
Quantum error correction and the AdS/CFT correspondence(レビュー)
氏名 M村一航 学年 M1
所属 京都大学 理学研究科
概要
TBA
21:00

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21:15
Realistic three-generation theory from SO(32) heterotic string theory
氏名 高野恭史 学年 D1
所属 北海道大学 理学院
概要
超弦理論は重力までも含めた統一理論の候補である。
標準模型を含むような現実的な模型を導出するために、SO(32)ヘテロティック弦理論において背景磁場が存在するトーラスコンパクト化の場合を考え標準模型のゲージ群と3世代のカイラルフェルミオンを含む模型を構築した。
21:15

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21:30
Gauge coupling unification in SO(32) heterotic string theory with magnetic fluxes
氏名 立石卓也 学年 M2
所属 北海道大学 理学院
概要
SO(32)ヘテロティック弦理論で余剰次元方向に背景磁場を入れたコンパクト化を行うことで、標準模型と同じスペクトラムが出るような模型を構 築することができた。さらに、ゲージ結合を再現できるモジュライが存在することを確認し、モジュライの条件を求めた。
21:30

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21:45
Decay of False Vacuum via Fuzzy Soliton
氏名 笠井彩 学年 M2
所属 九州大学 理学府
概要
弦理論の余剰次元について、そのコンパクトの仕方には多様性があることが議論されている。それぞれのコンパクト化に対応した弦理論の真空があると考えられ、その真空間遷移が重要な問題となっている。今回の発表で、弦理論にソリトンが存在するときには偽真空の崩壊が早まる可能性があることを議論する。
21:45

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22:00
Branes Intersecting at Angles(レビュー)
氏名 山本順二 学年 M1
所属 京都大学 理学研究科
概要
DブレーンはBPS状態であって、超対称性の半分を破る。そしてDブレーンが複数枚存在すると、一般的にさらに超対称性が破れる。しかし複数のブレーンがある条件を満たす回転によって関係づくとき超対称性が残るということを見て、このことを開弦のスペクトルからも調べる。また2つのDブレーンに端をもつ開弦において、GSO projectionを考えると4dカイラルフェルミオンが得られることがわかる。
22:00

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22:15
Quantum Entanglement of Excited States by Heavy Local Operators in Large-c 2d CFT at Finite Temperature
氏名 渡邊賢人 学年 D1
所属 京都大学 理学研究科
概要
我々は中心電荷の大きな2次元共形場理論において有限温度の状態を局所演算子によって励起した状態を考え、その励起状態についてのエンタングルメント・エントロピーと相互情報量を時間発展含めて調べた。共形場理論とそのホログラフィックな模型において解析を行い、両者の結果が一致することを示した。また、局所演算子による励起により元の有限温度の状態の量子もつれが完全に破壊される時間、すなわち、スクランブリング時間を具体的に求めた。

口頭発表(21日)

19:00

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19:15
TBA
氏名 吉田哲 学年 M1
所属 名古屋大学 理学研究科
概要
TBA
19:15

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19:30
TBA
氏名 鈴木昭博 学年 M1
所属 名古屋大学 理学研究科
概要
TBA
19:30

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19:45
TBA
氏名 吉持祐佳里 学年 M1
所属 大阪市立大学 理学部
概要
TBA
19:45

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20:00
カノニカル法を用いた有限密度格子QCDにおける相転移現象の研究
氏名 鈴木遊 学年 D1
所属 筑波大学 物理学系
概要
有限密度における量子色力学の相転移現象は興味深い研究対象である一方、符号問題という困難を抱える難問でもある。
カノニカル法は符号問題に対する有力なアプローチのひとつであり、ホッピングパラメータ展開を組み合わせて用いることで符号問題を回避でき得ることが知られている。
そこで本研究ではクォークの粒子数キュムラントという実験的にも測定されている物理量に着目し、カノニカル法を用いた計算から有限密度相転移現象に挑戦する。
20:00

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20:15
Charmonium current-current correlators with Mobius domain wall fermion
氏名 中山勝政 学年 M2
所属 京都大学 理学研究科
概要
チャーモニウムの相関関数をメビウスフェルミオンを用いて格子上で計算する。相関関数よりモーメントと呼ばれる量を定義できる。モーメントは連続理論でも摂動論的に4次のオーダーまで正確に求められている。連続理論での結果と格子上での計算とは独立であり、2つの結果を利用することによって精度よくチャームクォーク質量を計算できる。
20:15

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20:30
Demon Flowed Effective Action
氏名 山村亮 学年 D1
所属 大阪大学 理学研究科
概要
Luscher によって提唱された Wilson flow (Gradient flow) は 格子ゲージ理論だけでなく、幅広い分野に適用されている。Wilson flow はその性質から、従来のくりこみとは異なる、ゲージ不変な新しいくりこみの処方ではないかと考えることもできるが、その物理的描像は未だ明らかになっていない。本研究では、格子ゲージ理論に Demon を導入し、Wilson flow を適用した場を記述する有効作用を決定した。本発表ではその手法と、有効作用の持つ性質について考察する。
20:45

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21:00
Chern-Simons理論と結び目不変量(レビュー)
氏名 亀山昌也 学年 D1
所属 名古屋大学 理学研究科
概要
"位相的場の量子論では位相不変量が計算できることが知られている。Chern-Simons理論は位相的場の量子論の一種であり、3次元多様体の位相不変量及び結び目(絡み目)の不変量が計算できる。本講演ではChern-Simons理論と結び目理論の関係について紹介する。
参考文献
E. Witten, ""Quantum field theory and the Jones polynomial."" Communications in Mathematical Physics 121.3 (1989): 351-399.
J. M. F. Labastida, ""Chern-Simons gauge theory: ten years after."" hep-th/9905057 (1999)"
21:00

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21:15
3次元の重力理論とその量子効果
氏名 玉岡幸太郎 学年 M2
所属 大阪大学 理学研究科
概要
3次元の重力理論は、より高い次元に比べて単純な構造をしているため、詳細な解析が可能である。
本発表では、3次元重力について古くから知られている結果をレビューしたのち、量子効果を解析する1つの方法として、熱核の方法を紹介する。
21:15

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21:30
near Penrose background での弦の古典的運動とカオス
氏名 京野秀紀 学年 M2
所属 京都大学 理学研究科
概要
AdS5 x T1,1空間上の弦理論での古典的な弦のカオス的運動について講演する。
ペンローズ極限の補正項まで入れた時空の周りでの弦の運動に着目し、その運動がカオス的になることを示す。
21:30

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21:45
Yang-Baxterシグマ模型とAdS/CFT
氏名 坂本純一 学年 M2
所属 京都大学 理学研究科
概要
Yang-Baxterシグマ模型はシグマ模型の可積分変形を系統的に記述する模型である。
近年、この模型をもとにAdS5×S5の可積分変形が与えられ、精力的に調べられている。
本講演では、AdS/CFTにおいてその可積分構造が果たした役割と可積分変形の最近の発展について紹介する。
21:45

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22:00
Plane-Wave String / Gauge correspondence (レビュー)
氏名 酒井勝太 学年 M1
所属 京都大学 理学研究科
概要
1997年にMaldacenaが提唱したAdS/CFT対応は当初、古典SUGRA / BPSセクターの対応を除き検証が困難であった。しかし2002年のBerenstein、Maldacena、Nastaseの論文とそれに続く研究により、ある極限を考えることで、限られたセクター(strings in plane-wave from AdS / near BPS) では量子論、stringのレベルで対応がなりたつことが計算結果の比較から示された。本発表では歴史的意義の大きいこのBMN対応を解説し、種々のアイデアをレビューする。
22:00

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22:15
TBA
氏名 池田一毅 学年 M1
所属 大阪大学 理学研究科
概要
TBA

ポスター発表

TBA
氏名 池田一毅 学年 M1
所属 大阪大学 理学研究科
概要
TBA
Atomic Collapse in Graphene
氏名 鍵村亜矢 学年 D1
所属 大阪大学 理学研究科
概要
原子番号Zの大きい電荷の周りでは、強いクーロン場のため真空が不安定になり崩壊すると予想されている。
ところが、この系では通常の量子力学での理論的解析は破綻し、また重イオン衝突を用いた実験でも正確なものは観測できていない。
近年グラフェン上でZの大きい原子と似た状況を作り、原子崩壊の可能性を示唆する現象が観測された。
本発表ではボゾン化を用いて多体効果を含めた非摂動的な解析結果を示す。
複合スカラーインフレーション
氏名 坂本弘樹 学年 M1
所属 広島大学 理学研究科
概要
宇宙のインフレーションを引き起こしCMBのゆらぎを作る複合スカラー場について議論する.
曲がった時空でゲージ化したラージN極限の南部・ヨナラシーニョモデルは,複合性条件を課したゲージ・ヒッグス・湯川理論で記述される.
その有効作用を評価すると,モデルが観測で得られるCMBの制限を満足することがわかった.
有効場理論におけるUV Completionについて(arXiv:hep-th/0603278v2のレビュー)
氏名 山崎雅史 学年 M1
所属 名古屋大学 理学研究科
概要
本発表では有効場理論(EFT)がUV completionであるために必要な,因果律の構造とS行列の解析性についてレビューする.まずEFTの高階微分項に依存して超光速伝搬を行う摂動が現れる可能性を示し,時間的閉曲線(CTC)が発生する場合を見る.次に高階微分項によるS行列の解析性を議論する.これらを通じてEFTがUV completionであるために必要な高階微分項に対する条件を求める.
5次元超重力理論における余次元2の解
氏名 朴敏奎 学年 D1
所属 京都大学 理学研究科
概要
We study a new class of supersymmetric solutions in five-dimensional supergravity repre- senting multi-center configurations of codimension-2 branes along arbitrary curves. Codimen- sion-2 branes are produced in generic situations out of ordinary branes of higher codimen- sion by the supertube effect and, when they are exotic branes, spacetime generally becomes non-geometric. The solutions are characterized by a set of harmonic functions on R^3 with non-trivial monodromies around codimension-2 branch-point singularities. The solutions can be regarded as generalizations of the Bates-Denef/Bena-Warner multi-center solutions with codimension-3 centers to include codimension-2 ones. We present some explicit examples of solutions with codimension-2 centers, and discuss their relevance for the black microstate (non-)geometry program.
位相的弦理論を用いた研究
氏名 杉本裕司 学年 D1
所属 大阪大学 理学研究科
概要
位相的弦理論は通常、超弦理論の簡易模型としての役割を果たすが、双対性を用いることによりM理論の解析も可能であることが知られている。本発表では、M2-M5ブレーン系を位相的弦理論を用いてどのように解析されるかを解説し、さらに理論の中のパラメータを調整することによりある種の対称性の回復の兆候があることを述べる。
Form factor effects in a Higgs portal pionic dark matter model
氏名 大川翔平 学年 D1
所属 名古屋大学 理学研究科
概要
It is an interesting possibility that dark matter interacts the SM particles only through the Higgs portal. If we consider a QCD-like strong interaction in the hidden sector, the pseudo Nambu-Goldstone bosons resulting from the spontaneous chiral symmetry breaking are the lightest hadrons in the hidden sector and thus can be dark matter. We call this dark matter candidates dark pions. In this presentation, we will show that portal interaction between the Higgs and dark pions is related to scalar form factor of the dark pion and enhancement effects by this form factor tend to relax constraint on the dark matter mass.
CEDM constraints in E_6 x SU(2)_F x U(1)_A SUSY GUT model
氏名 重神芳弘 学年 D1
所属 名古屋大学 理学研究科
概要
We show chromo-electric dipole moment (CEDM) constraint in E_6 x SU(2)_F x U(1)_A grand unified theory (GUT). In general, down quark CEDM decouples in large sfermion mass limit, while for up quark CEDM, there is non-decoupling effects caused by stop loop. Therefore, if up-quark and up-squark sectors are complex at GUT scale and stop mass is light in order to realize 125 GeV Higgs mass, up quark CEDM is enhanced and become one of the strong constraint for supersymmetric (SUSY) GUT model. Usually, we need to consider the model with universal sfermion mass at GUT scale to suppress CEDM, for examlple minimal supergravity (mSUGRA). However, in this model, although the mass of third generation SU(5) 10 representation sfermion is lighter than that of the other sfermions, up quark CEDM is suppressed because real up-quark and up-squark sectors at GUT scale can be also obtained. We saw that up and down quark CEDM satisfy current constraints in E_6 SUSY GUT with SU(2) flavor and anomalous U(1)_A gauge symmetries. Moreover, in this model, we found that proton or neutron EDM may be observed in future experiments.
ループ量子重力理論の現状と展望
氏名 溝川翔太 学年 M1
所属 大阪大学 理学研究科
概要
ループ量子重力理論についての簡単な紹介を行い、他の量子重力理論と比較した時のこの理論の長所、短所や理論予測等を交えながら、今後の展望等を概観する。
2次元RCFTの、その指標が満たす線型微分方程式による分類
氏名 横矢毅 学年 M2
所属 大阪大学 理学研究科
概要
可能な2次元共形場理論を分類するということは興味深い問題である. 本発表では, 指標が有限個である有理共形場理論(RCFT)について, Mathur, Mukhi, Sen らによって提案された分類法について紹介する[1]. これは, 指標が満たす線型微分方程式によって分類するというもので, 方程式の階数および係数となる関数の極構造によって理論が特徴づけられる. 実際, 方程式から出発して, 合成則や相関関数などの情報を引き出すことができる[2].
[1] S. Mathur, S Mukhi and A Sen, "On the Classification of Rational Conformal Field Theories,'' Phys. Lett. B 213 (1988) 303
[2] S. Mathur, S Mukhi and A Sen, "Reconstruction of Conformal Field Theories from Modular Geometry on the Torus,'' Nucl. Phys. B 318 (1989) 483
Observational Constraints on Various Inflationary Models (review)
氏名 舩越元気 学年 M1
所属 大阪大学 理学研究科
概要
InflationはBig Bang Modelの問題点を克服するために導入された理論である。その理論によると、初期宇宙は指数関数的膨張をしていたと考えられている。現在ではInflation Modelが数多く存在しているが、観測によりそれらのModelに制限を与えることができる。
本発表ではInflationを考えるきっかけとなったBig Bang Modelの問題点および、その解決法について言及する。また、最も単純なInflationの機構であるSlow-Roll Inflationを説明する。最後にInflation Modelを制限するのに必要なSpectral Index とTensor-to-Scalar Ratioについて触れ、具体的にInflation Modelにどのような制限が課されるかを見る。また、本発表では宇宙論の知識を前提としない。
Analysis of the local renormalization group of a bulk theory with gauge fields using the Hamilton-Jacobi equation
氏名 菊池謙 学年 D1
所属 名古屋大学 理学研究科
概要
ベクトルベータ関数と呼ばれる(汎)関数が近年局所くりこみ群の文脈で知られるようになった。
この関数は通常場の量子論には出てこないので、よく理解されていない。そこで今回の研究では場の量子論側で直接計算する代わりに、ゲージ場を含む重力理論からAdS/CFT対応を用いてバウンダリー側の量を計算した。
これによってベクトルベータ関数の理解が深まることを目指した。
TBA
氏名 杉田和優 学年 D1
所属 日本大学 理工学研究科
概要
弦の場の理論
Extremal Surfaces in Asymptotic AdS Black Hole and Holographic Entanglement Entropy
氏名 長谷川知香 学年 D3
所属 立教大学 理学研究科
概要
漸近的にAdS時空に近づくブラックホール解を背景時空として、ある時刻一定面上の極値曲面ないし極小曲面を求め、得られた結果をホログラフィック・エンタングルメント・エントロピーの観点から考察した。具体的には、まず、漸近的にAdS_3時空に近づくBTZブラックホール解を背景時空として、BTZブラックホールが回転していない場合に、ある時刻一定面上における極小曲面の評価を追試した。そのようにして得られた極小曲面について、(1)エンタングルメント・エントロピーとの比較:ブラックホールという熱源の存在により、全系の密度行列がHawking温度で特徴づけられるカノニカル分布(したがって、混合状態)となっていると解釈できることから、全系の密度行列が混合状態の場合において一般に成り立つエンタングルメント・エントロピーが満たす性質すなわち部分系Aとその補集合である部分系Bに対するエンタングルメント・エントロピーとの不一致(S_A≠S_B)を再現していることを確認した、(2)ブラックホール・エントロピーとの比較:例外的に(2+1)次元の場合は、部分系Bの領域を部分系Aの領域に比べてどんなに小さく取っても極小曲面が不連続に変化することは無く(したがって、ブラックホール・エントロピーとそれ以外に分離することは起こらない)という低次元特有の事実を確認した。次に、漸近的にAdS_4時空に近づくSchwarzschild-AdS_4ブラックホール解を背景時空として、AdS境界のトポロジーが平坦となる座標系において部分系Aの領域が帯状の場合に極小曲面を評価した(結果の考察については議論の余地有り)。本発表は、現在進行中の江口徹氏との共同研究に基づく。
Random volumes from matrices
氏名 梅田直弥 学年 D1
所属 京都大学 理学研究科
概要
膜の理論はランダム体積と物質場を用いて表せ、ランダム体積は四面体分割を用いて表せる。
この四面体分割を生成する方法について、従来ではテンソル模型が用いられていたが、テンソル模型は解析的な扱いが困難であった。
我々は従来のように四面体を基本単位とせず、三角形を蝶番で張り合わせてできる3次元の配位を生成する模型を構築した。
この模型に存在するパラメータの極限をとることで、生成される配位を3次元多様体の四面体分割に制限できる。
本発表では、この模型の代数的な構成法と性質を紹介する。
TBA
氏名 古井敦志 学年 M1
所属 大阪大学 理学研究科
概要
TBA
9/3 講義スライド公開
8/12 研究会詳細更新
8/3 研究会ページ追加
7/16 囲む会出欠登録開始
6/24 発表受付開始
6/24 リンクページ追加
6/24 概要追加
6/19 公開


研究会担当 江間
Email : ema "@" hep-th.phys.s.u-tokyo.ac.jp
HP管理 千草
E-mail:chigusa "@" hep-th.phys.s.u-tokyo.ac.jp