基本情報
時間割
8/17(月) | 8/18(火) | 8/19(水) | 8/20(木) | 8/21(金) | 8/22(土) | |
7:30 | 朝食 | 朝食 | 朝食 | 朝食 | 朝食 | |
8:45 | 講義 場の理論 日高氏 | 講義 場の理論 日高氏 | 講義 現象論 萩原氏 | 講義 現象論 萩原氏 | ||
12:00 | 昼食 | 昼食 | 昼食 | 昼食 | ||
13:30 17:15 | 受付 | 三者総会 ポスター | パート総会 | 講義 弦理論 細道氏 | 講義 弦理論 細道氏 |
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17:30 18:45 |
夕食 | 夕食 | 夕食 懇親会 | 夕食 | 夕食 | |
開校式 | ||||||
19:00 22:15 | 三者共通 講義 | 研究会1 | 研究会2 | 研究会3 | ||
22:15 | 講師を 囲む会 | 講師を 囲む会 | 講師を 囲む会 | 講師を 囲む会 |
講義情報
三者共通講義
中性子星物理入門
大西 明 氏(京都大学基礎物理学研究所)中性子星は密度、構成要素ともにバラエティに富む多体問題の宝庫であり、近年の実験・観測の進展により、実験データから示唆される相互作用の性質と観測データをつき合わせて中性子星物質状態方程式を定量的に議論できる時代を迎えつつある。この三者共通講義では、まず中性子星の大まかな性質を概観した後、近年大きな問題となっている重い中性子星パズル・コンパクトな中性子星パズル・中性子星の冷却・中性子星の強い磁場などについて解説する。次に状態方程式を理解する上で基本となる理論の枠組みを解説し、理論・実験・観測による最近の取り組みを紹介する。
素粒子論パート
[場の理論]
有限温度・有限密度の場の量子論: 基礎から応用まで【講義スライド】
日高 義将 氏(理研仁科センター 初田量子ハドロン物理学研究室)有限温度・有限密度の場の量子論の基礎から最近の話題まで解説する.平衡系の性質,有限温度有限密度における相転移,自発的対称性の 破れと南部ゴールドストーンモードの理論,線形応答理論,輸送現象の理論などを紹介する.具体的な例として,宇宙初期や超相対論的重イオン衝突実験で実現したと考えられるクォークグルーオンプラズマ相や中性子星などの超高密度物質で実現が示唆されるカラー超伝導相 などの物性的質を議論する.
[現象論]
素粒子物理学の現状と将来 (Particle Physics, its present and future)
萩原 薫 氏(高エネルギー加速器研究機構)講義の前半で素粒子の標準模型 を解説し、標準模型の理論的構造と測定されたパラメータの値こそが、新しい物理の最も重要なヒントであることを述べる。講義の後半では、実験と観測による標準模型を超える物理のヒントを紹介し、その其々が示唆する新しい物理の描像を推測し、その検証のためにどのような実験と観測が必用であるか、を議論する。その中で、2015年初頭に開始されるLHCの高エネルギー衝突実験の結果を吟味できるかもしれない。
[弦理論]
超弦理論と超対称ゲージ理論
細道 和夫 氏(国立台湾大学物理学科)超弦理論の第2次革命以降、超弦理論のブレーンの研究と超対称ゲージ理論は互いに影響を及ぼしながら進展してきた。一方で、局所化原理などにもとづく新しい解析手法の開発の面でも著しい進展があった。超弦理論や超対称ゲージ理論の基本的事項から出発して、このような分野の近年の進展をなるべく幅広く紹介したい。